表情筋評論家から見るドラマ 〜グランドメゾン東京〜 富永愛さんの秀逸な顔芸
優れた演技とは、僅かな表情筋の動きで人生を語ることである。
〜フランシス・F・コッポーラ〜
という名言を思わず捏造してしまうほど、
このドラマの最終回で 冨永愛(リンダ)さんが、僅かな表情筋の動きで見せる「食べながら感情の変化を表す演技」は秀逸でした。
以下の文章には「グランドメゾン東京」の最終回の内容には触れていませんが、表情筋によるネタバレの可能性があります。
ご機嫌斜め、不信感を表す眉間の縦シワ。
木村拓哉さん(尾花)の挑発を受けて、グランドメゾンにやって来たリンダさんの強張りが眉間に出ています。
戦っている相手は、尾花?平子シェフ?それとも自分?
美味しさへの驚きに、思わず上がってしまう左眉。そして広がる鼻孔。
この表情は1秒も続かずに消えてしまいます。
短時間に出てしまう表情は「微表情」と呼ばれ、真の感情の表現です。しかし、この僅かに出てしまった真の感情は、リンダがここにいる理由「私はここを潰すために来たのよ、そんな私を喜ばせることができるもんならやってみなさい。」という理性に統御されて無くなり、すぐにまたリンダは無表情に戻ってしまいます。
その後、メインディッシュを終えて、眉を上げつつ頭を上げたリンダさん
眉が左右か後方への頭の動きを伴うと、感嘆を意味する。
〜P.エクマン「表情分析入門」〜
この物語でのリンダさんは、感情表現の不器用なクールな役柄であったこと、また、この時には料理の美味しさに対して、単なる驚きでなく「感嘆」かつ「幸福」が組み合わされた感情を表現するため、こうした複雑な表情になったと推測されます。
「わざわざ旅行する価値のある料理」に再び出会うために、今まで続けた旅を想うようにも、恍惚にも見える表情。
一般的な「驚き」は、このお二人のように見開かれた目や開口で表されます。
全てを食べ終えて浮かべる幸福の表情。目の下のシワが美しいですね。
美味しいものを食べる幸せに身を委ね、理性で感情を押さえつけるのをやめたリンダさん
そこに葛藤はなく、この表情はもう一瞬で消えることはありません。
「食べる」という行為はあまりに日常的なため、時に下品になりがちですが、美しく食べながらその感情の変遷を見せる富永愛さんの「微表情」の顔芸は秀逸でした。
「幸福は顔の下部と下瞼(まぶた)で示される。
ー唇の両端は後ろへ引かれ、多少上がっている。
ー口は開いていることも、そうでないこともある。歯は見えたり、見えなかったりする。
ー鼻から唇の両端を越えた外側まで走る皺が見られる。
ー頰は持ち上げられている。
ー下瞼の下に皺が見える。下瞼は持ち上げられているかも知れないが、緊張はしていない。
ー目尻からカラスのあしあとの皺が外へ広がっている。
満面の幸福を浮かべるミッチーさん。この方も、葛藤の演技で度々口周りが強張っていましたが、ようやく解放!
ラスト近くの木村拓哉さん。やっぱりキムタクは何を演じてもキムタクなんだけど、今回は「わびさび」のあるキムタクで最高でした。
他人に「勝った」という勝利感を楽しむという幸福と怒りの両方を感じると、喜びは顔の下部に、怒りは眉・額と瞼に示されている。
〜P.エクマン「表情分析入門」〜
思いっきりネタバレしとるやないかい。
「グランドメゾン東京」は今年のドラマの三つ星でした!
こうした俳優さんたちの表情の繊細な動きを見ればみるほど、ボトックスは打ちゃあ良いってもんじゃない、顔の筋肉には残すべき動きがある、ってことが分かりますね。だから、ボトックスは面白い!
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