BTX-Tuning®︎は表情を「奪う」のではなく「取り戻す」ための一手

こんにちは

西田です。今日は、私がずっとこだわり続けているBTX-Tuning®︎(ボトックスチューニング)について書きたいと思います。

ボトックスは「表情を固める」とか「不自然になる」と日本人にはあんまり評判の良くない治療です。

でも、本当にそうでしょうか?

ボトックスは筋肉を緩める注射ですから、表情を不自然にしてしまうこともあります。

でも、そもそも「自然な表情」て何でしょう?

多くの人は自分の無表情を「表情筋に力の入っていないニュートラルな状態」と捉えているようですが、本当にそれ、ニュートラルでしょうか?

あなたの周りに、別に怒っている訳でもなさそうなんだけど、なんとなく不機嫌そうに見える人いませんか?

その人は、眉間に皺が寄っていたり、への字口になっていたりすると思いますが、見渡してみれば、職場にも電車の中にも不機嫌ぽい人が、いっぱい。

スマホの画面を覗く、老眼の進行、眩しさなど、つい目の周りに力が入ってしまう動作や、不機嫌、悩み、苦しみなどの感情は、眉間を強張らせてしまいます。これらが度々繰り返され、継続されると、本人の意識に関わらず、眉間あたりは常に強張った状態で保持されることがあります。

このため、中高年以降では、無自覚な強張り(過緊張)が潜在して「うまく笑う」ことが出来ない人が増えてきます。

かく言う私もこの通り。若い頃に比べ、口角が軽やかに上がらなくなってきました。

ボトックス治療ではでこうした無自覚な筋肉の強張りを緩めることができます。

私たちのクリニックでは、表情筋のバランスを調律して、より良い表情に整えることをBTX-Tuning®︎(ボトックスチューニング)と呼んでいます。

こちらの男性は「いつも怒っているように見られるので、どうにかしたい。」という主訴で受診されました。ご本人に自覚はありませんでしたが、平常時(本人にとっては顔に力の入っていないニュートラルな状態)の眉間に筋肉の強張りがあり、口角が下がって「不機嫌そう」な表情となっています。

このため、眉間を強張らせている原因の筋肉(皺眉筋)へのボトックス治療を行いました。ボトックス治療後は、眉間の強張りがとれ、眉と眉の間隔が広が理、眉の角度が変わっています。口元へのボトックス治療は行っていませんが、口角が上がり、不機嫌そうな印象が改善しました。

口周りの治療を行っていないのに、口元が改善したのは、「しかめっ面」の表情を作る筋群として、眉間の皺を作る筋肉(皺眉筋)とへの字口を作る筋(口角下制筋やオトガイ筋)は一緒に働きやすいからです。

ボトックスは「表情を固める」と考えられがちですが、我々の提唱する

BTX-Tuning®︎(ボトックスチューニング)は表情を「奪う」治療ではなく、無自覚な強張りを緩め、本来の表情を「取り戻す」治療です。

私も、ボトックスチューニングで口角の上がりを取り戻しました。

さて、次回はもう少し踏み込んで、

ボトックスで「笑顔」をチューニングすること、について書いてみたいと思います。

ボトックスで笑えなくなる???

いいえ、もっと美しく笑えるようにすることが出来るかもしれませんよ。

ボトックスは本当に奥の深い治療です。表情筋のバランスを見ながら、日々慎重にチクチク注射しています。

西田美穂

Beauty Tuning Clinic (HP)

092-717-8640

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また、この内容についてより専門的に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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